会社形態の選び方 2026年版
合同会社 vs 株式会社
どちらを選ぶべきか
費用・税制・信頼性・上場可能性まで8項目で徹底比較
📌 結論:こんな人は合同会社、こんな人は株式会社
合同会社(LLC)が向いている
- ✅ 個人事業主からの法人化で規模が小さい
- ✅ 初期費用を抑えたい(6万円〜)
- ✅ 外部投資家を呼ばない事業
- ✅ 経営の自由度を最大化したい
- ✅ 家族経営・1人会社
株式会社が向いている
- ✅ 将来的にIPO(上場)を目指す
- ✅ VCからの出資・資金調達を考えている
- ✅ 大企業・官公庁との取引を重視する
- ✅ 採用で信頼性をアピールしたい
- ✅ 社員が多く組織化が必要
📊 8項目で徹底比較
| 比較項目 | 合同会社(LLC) | 株式会社 |
|---|---|---|
| 設立費用 | 🟢 約6万円〜 | 🔴 約20〜25万円〜 |
| 登録免許税 | 🟢 6万円(最低額) | 🔴 15万円(最低額) |
| 定款認証(公証人) | 🟢 不要 | 🔴 必要(約5万円) |
| 上場(IPO)可能性 | 🔴 不可 | 🟢 可能 |
| 外部からの出資受入 | 🔴 難しい(社員全員同意が必要) | 🟢 株式発行で柔軟に対応 |
| 社会的信頼性 | 🟡 やや低い | 🟢 高い |
| 経営の自由度 | 🟢 高い(定款で自由に設計) | 🟡 やや制約あり(会社法の規制) |
| 決算公告義務 | 🟢 なし | 🔴 あり(毎年) |
💰 設立費用の詳細比較
合同会社の設立費用
登録免許税60,000円
定款印紙代(電子定款なら0円)40,000円
印鑑・その他実費約5,000円〜
合計(電子定款の場合)約65,000円〜
株式会社の設立費用
登録免許税150,000円〜
定款認証手数料約30,000〜50,000円
定款印紙代(電子定款なら0円)40,000円
印鑑・その他実費約5,000円〜
合計(電子定款の場合)約185,000円〜
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📋 税制・会計の違い
合同会社と株式会社の税制はほぼ同じです。どちらも法人税・法人住民税・法人事業税が課税されます。
法人税率は同じ
どちらも「法人税率23.2%(資本金1億円以下の中小企業は15%の軽減税率あり)」が適用されます。形態による税率の差はありません。
役員報酬の損金算入も同じ
代表者への報酬を損金(経費)として計上できる点も共通。節税スキームに差はありません。
決算公告は株式会社のみ義務
株式会社は毎年の決算公告が義務(官報掲載費用:約6万円/年)。合同会社にこの義務はありません。
配当の扱いが異なる
株式会社は「配当」として利益を分配。合同会社は「利益の分配」として社員間で定款に基づき分配。柔軟性は合同会社の方が高い。
🏢 社会的信頼性の実態
「合同会社は信頼されにくい」という声がありますが、実態は変わってきています。Apple Japan、Amazon Japan、Google Japanなど外資系大手の日本法人も合同会社として運営されており、形態だけで判断されることは少なくなっています。
ただし、官公庁・大企業との取引・BtoB営業では、まだ株式会社を好む傾向が残っています。メインターゲットが大企業や公共機関の場合は株式会社の方が無難です。
| シチュエーション | 合同会社 | 株式会社 |
|---|---|---|
| 個人・中小企業との取引 | 🟢 問題なし | 🟢 問題なし |
| 大企業・上場企業との取引 | 🟡 ケースによる | 🟢 有利 |
| 官公庁・公共機関との取引 | 🔴 やや不利 | 🟢 有利 |
| 採用・人材確保 | 🟡 やや不利 | 🟢 やや有利 |
| VC・投資家からの出資 | 🔴 困難 | 🟢 対応可能 |
🔄 合同会社から株式会社に変更できる?
はい、合同会社から株式会社への組織変更は法律上可能です。手続きは複雑ですが、将来的に上場や大型資金調達が必要になった場合でも対応できます。費用は約10〜20万円程度かかります。
1
社員全員の同意を得る
→
2
組織変更計画書の作成
→
3
債権者保護手続き(最低1ヶ月)
→
4
登記変更申請
💡 「まず合同会社で事業を始めて、軌道に乗ったら株式会社に変更する」という戦略も有効です。
❓ よくある質問
1人で起業する場合、どちらが良いですか?
小規模・1人経営なら合同会社がおすすめです。設立費用が安く、決算公告義務もなく、運営コストを抑えられます。ただし将来的に従業員を増やす・採用を強化するなら株式会社の方が信頼性で有利です。
資本金はいくら必要ですか?
どちらも最低1円から設立可能です。ただし実務上は、最低でも100万円程度用意することをおすすめします。資本金が少なすぎると法人口座開設の審査が通りにくくなります。
副業から法人化する場合はどちらが適していますか?
副業の法人化なら合同会社が向いています。設立コストが安く、維持費も低め。売上が大きくなったり投資家を呼ぶ必要が出たりした時点で株式会社への変更を検討しましょう。
freee・弥生どちらで設立しても問題ありませんか?
はい、どちらのサービスも合同会社・株式会社の両方に対応しています。設立後に使う会計ソフトに合わせて選ぶと連携がスムーズです。
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